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パンケーキ株式会社

もっと作りたい人を、素的にする場所。

 

パンケーキ株式会社
代表取締役  迫田祐樹

 

―――社員200人をかかえる日本のアニメプロデュース会社 株式会社ツインエンジンのグループ会社の1つ。代表作に『どろろ』や『からくりサーカス』等がある映像企画・制作会社のクリエイター集団―――

事業内容を教えてください。

映像を企画から制作まで行う「映像企画・映像制作事業」と、これはビジョンをつくった事で生まれた事でもあるのですが「コミュニティ事業」ですね。コミュニティのマネジメント業務ですね。

なぜ今回ビジョンを作ろうと思ったのですか?

 そうですね。理由は、外的要因と、内的要因の2つがありました。

 内的な理由は、今いる社員と業務委託の方が10数人いる中でも「何やっているのか?」「私たち何目指してるんですか?」という会話が社員から出てきたことです。

 そういった声もあり、今後、僕らは何を目指していくのかの「趣向性」を定めたいなと。
僕らは、映像や絵をつくっているので、絵で定めてもいいかなとも思いつつも、やはり共通なものは「言語」でわかりやすい言葉で整理したかったんです。

 社員に対しても「何やっている場所なのか?」を、これまで明確に言語化してこなかったんですね。もちろん、日々の業務はあるし、目標もあるんですが、それだけだと社員って動かないんですよね。

 もう一つ、外的には、趣向性を言葉にすることで、わかりやすさ、趣向性を言葉で表現したかった。そうことで、共感できる人がお客様やパートナーが、話をしに来てくれたら嬉しいなと思ったことです。

 寺前さんにサポートいただくまでは、明確な言葉として「ビジョン」を定めていなかったので、このフェイズで、定めたいなと思い、お願いをさせていただきました。

ビジョンを作る前に感じていた課題は?

「今後どんなことを目指しているのか?」という質問が社員でてきたことです。
 あとは、社員もそうだし、自分自身も実は「今後何をしていくのか?」ということに関して、時間を作って考えてなかったので・・・。
 特に、僕らは、クリエイティブ業界なので、お金はもちろん大事ですが、それよりも「何を作っていくのか?」「何を目的にしていくのか?」を明確する必要性はずっと感じていました。

ビジョンを作られたあと、どんな事が起きましたか?

経営の意思決定のスピードが格段に上がった!

 経営幹部4名の間で「この会社って、こうだよねっ」ていうのが言語化されました。また、それらは、自分達でつくったので、みんなでコンセンサスが取れ、以後の経営の意思決定のスピードが上がりました。余分な事前の意識合わせはかなり少なくなったと思います。

ビジョンや経営理念は社内でも作られると思いますが、外部のファシリテーターを入れる事はどんなメリットがありましたか?

逆に私は、前提として「ビジョン」「ミッション」は、社内の人間だけでは作れない!と思っていたんです。会社のことを、冷静かつ「俯瞰的」に見れる人がもともと必要と思っていました。

 実際に、寺前さん入っていただいて、ある意味、冷静に、そして盛り上げるところ盛り上げていただいて、本当に良かったなと思います。

 社内だけでビジョン作りをやっていたら、大前提で、「業種業態では絞られている」ので、どうしてもミクロな視点になってしまう。広義で様々な企業を見ている方に、相対的に未来性がありそうか?面白いのか?ある意味、消費者の視点になっているもでしょうし、その視点が入った。

 中にいる人だけだと、普通になっていることが、外から見たらどこがユニークに感じてもらえるところがわからない。

 具体で言うと、メンバーがコミニティを作りたい意思は、もともと感じていたのです、それをするためには事業で成立するのは難しいと思っていたんですが、寺前さんがふと「それ、面白いですね」と言葉があったときに、「え?それユニークなの!?」と言う発見がいくつもあったんです。「「人が集まっている場所」を作るコミニティ事業という新規事業も生まれたのもセッションがあったおかけですね。

もしも自社でビジョンを作っていたらどうなっていましたか?

まず、ネガティブな理由として「そもそもその場自体」がもたれなかったと思います。なぜなら、「だってわかるじゃん」と言って端折りがちだから。

 そこを寺前さんが、客観的に、冷静に機械的にでも質問することで、フラットに聞いてもらえるのが本当に良かった。

 外部がいることで、客観的に、質問をしてもらえるので、バイアスがかからず、フラットになります。中の人達は、付き合いが長ければ長いほど意思疎通がツーカーになりますから。あえて聞かなくていいこととか、「聞かなくていっか」で終えてしまう。

 例えば、「今やっていることで、続けていきたいことは何か?」と言う質問ですね。

 他者理解をしてもらわないといけない状況なので、アウトプットする時も、身内だけでやると、細かく質問しなくても「わかるじゃん」と「端折る」ところ、外部がいることで伝わるための言語を、しっかり考えて、書いてアウトプットできた。自社で作っていたら、多分もっと時間かかっていたでしょうね。いや、出来てなかったかもしれません。(笑)

ビジョンクリエイトセッションのプロセスで面白かったことはどこですか?

めっちゃ面白いというよりかは、着実にやらないといけないことを、掘り出してもらい、それを行なってもらった印象ですね。

あー思い出しました!「イシュー」と「ビジョン」の話ですね。

多くの社長は、気づいていないだろうなーと思った。私自身は、もともと「イシュードリブン」でビジネスしてきました。CAN中心になって、周辺環境や情勢や、いろんな組織前提がある中でも、能力が認められ、その能力の中で、問題解決にパフォーマンスを発揮するイシュードリブンで成果を出してきたタイプなのですが、ビジョン思考はまた違う思考タイプなのだと言う発見がありました。

 意外に、ビジョンを達成したいのに、イシュードリブンで思考をしていて、「何か違うなー」と違和感思っている社長はいるんじゃないですか?

 あとは、変異な言葉で説明っぽくなく、ストンと入ってくる言葉を選んだりとか。そういう機会が今回あったので、より業界や会社の立ち位置を考える機会になりました。
  当たり前の質問に答えていく中で、「なるほど!」と自分の中では、しゃべりながら、自らが発見しているような感じ。それはすごく今回の時間でありました。

ビジョンクリエイトセッションは、どんな企業に向いていますか?

一つは「ベンチャー企業、スタートアップ」ですね。
 勢いや熱量で、ぐっとグリップして進んでいく数人のリーダーで進んでいくフェイズの企業が、例えば、権限委譲を進める、あるいは、中途採用や業務委託などで人を増やした方が、売上にブーストがかかる。そのタイミングです。その前段階で、ビジョン策定をしておくのがいいと思います。
 なぜなら、ビジョンを掲げてあげていれば、人に対して、そして、巻き込みたい人に対して、こう言う会社なんだってことを、社員も言いやすいし、社長も言いやすいので。
 実は、ビジョン策定って、日常の業務にかまけて、役員も社員も業務に忙殺されて考えられないんですよね。それを、ぐっと短時間で凝縮してやってくれるので、ちょっと無理してでも、2-3日で無理くり時間作って、エイヤーとやると、一気にブーストがかかるなーと思います。

あとは、「安定期の会社」ですね。
 
ドロドロになっている会社とか笑。

徐々に右肩下がりしてしまっている会社は、だいたい新規事業やろうとするじゃないですか?分社化やブランドカンパニー作って子会社や部門を作ってたりした時に、失敗していると思うのは、ビジョンが策定されていないことですね。
 普通に「俺、何のためにやっているんだっけ?」とアサインされたメンバーが思うこともあるし、外の人も思うし、成果も上がらなくて、安定した会社からは本部からも「お前たち何やってるんだ!」と文句言われ、誰も幸せにならない(笑)

 それ、ビジョン作ったらいろいろ進んでいくと思うんです。
 で、「若い考えでやってみたら?」って多くの場合はなるんですが、時間ばかり過ぎて、行き詰まり、で、売上もうまなくて、文句言われる。中でやっている人「何やっているんだっけ?」と。

 一本ビジョンがあれば、よりかかれる場所になりますからね。

 特に、長く経営を続けてきた会社でビジョンを策定できない会社や刷新したい会社は、ピッタリだなと、思います。社員は、当たり前のこと語らないし、語れない。聞かない。聴けないんですよね。だから、サポートがあると短期間でビジョンが作れると最高なんじゃないでしょうか?

最後にビジョンを聞かせてください。

私たちのビジョンは、

もっと作りたい人を、素的にする場所。